利上げ(政策金利)の織り込み確認方法【CME Fed Watch Toolの使い方】

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CHECK
  • 市場への利上げの織り込み具合が分かる。
  • CME Fed Watch Toolの使い方が分かる。
  • 「Current(現在値)」のみチェックすればOK。
  • すべて無料で使用可能。
  • こちらのサイト⬇
トライオートETF

BBです。

この記事は
「政策金利の市場への織り込み度合いを確認したい」
人向けの記事です。

CME Fed Watch Toolで簡単に政策金利を確認できるため、使い方を解説していきます。

政策金利とは

 政策金利とは、景気や物価の安定など金融政策上の目的を達成するために、中央銀行(日本では日本銀行)が設定する短期金利(誘導目標金利)のことで、金融機関の預金金利や貸出金利などに影響を及ぼします。

 一般的に好景気によるインフレ(物価上昇)傾向になると政策金利を引き上げて(利上げ)経済の過熱を抑え(株安傾向)、反対に不景気によるデフレ(物価下落)傾向になると政策金利を引き下げて(利下げ)経済を刺激(株高傾向)します。

政策金利の動向は、投資信託の基準価額にも大きな影響があります。政策金利の上げ下げは、景気動向を見ながら段階的に行われます。一般的に政策金利引き上げの初期から中期の段階では、景気回復による企業業績の向上を期待して株価が上昇するため、株式に投資する投資信託の基準価額にプラスの影響を与えます。しかし、政策金利引き上げの最終段階では、インフレによる消費の縮小(=企業業績の悪化)や貸出金利の上昇による設備投資の縮小(=企業活動の鈍化)などを懸念して株価が下落するため、株式に投資する投資信託の基準価額にはマイナスとなります。

 一方、政策金利引き下げの初期から中期の段階では、景気悪化による企業業績の減速を懸念して株価が下落するため、株式に投資する投資信託の基準価額にはマイナスです。しかし、政策金利引き下げの最終段階では、貸出金利の低下による個人消費の回復(=企業業績の回復)や設備投資の回復(=企業活動の活発化)を期待して株価が上昇に転じるため、株式に投資する投資信託の基準価額にプラスとなります。

MUFGより

ハイテク株に代表されるグロース株(成長株)は一般に、株価を一株当たり利益で割ったPER(株価収益率)が高いです。
利上げ局面において、高PERであるグロース株の比率の高いナスダックは、金利と比較した益回りの低さから、相対的な投資魅力が低下し、売られやすくなります。
ナスダックに相関している仮想通貨も同様の傾向がみられます。

PERとは

PERとはPrice Earnings Ratioの略で、株価が1株当たり純利益(EPS:Earnings Per Share)の何倍まで買われているか、すなわち1株当たり純利益の何倍の値段が付けられているかを見る投資尺度です。
現在の株価が企業の利益水準に対して割高か割安かを判断する目安として利用されます。
PERの数値は、低いほうが株価は割安と判断されます。
なお、1株当たり純利益は当期の予想数値を用いるのが一般的です。

CMEとは

英語表記「Chicago Mercantile Exchange」の略で「シカゴ・マーカンタイル取引所」のこと。CMEグループの主要取引所のひとつ。
シカゴにある北米最大の金融・商品のデリバティブ取引所で、日経平均の株価指数先物・オプションや円の通貨先物・オプションなども上場されています。

CME Fed Watch Toolの使い方

CME Fed Watch Toolは、FOMC(連邦公開市場委員会)で発表される米国の政策金利を予想・分析するツールです。
市場に影響力のある政策金利を予測することで、トレードを有利にすすめることができます。
あくまで”予想”なので、サプライズになる可能性も十分あります。

すべての機能が無料で使えます。

まずは「CME Fed Watch Tool」にアクセス⬇

日本語化

右にあるリストから、「日本語化」ができます。
メインの「Fed Watch Tool」は、日本語化しないため、あまり意味がないです。
挙動がおかしくなる場合があるため、オリジナル(英語)で使用した方が賢明です。

カウントダウン(次回FOMC)

トップには、次回FOMCまでカウントダウンが表示されています。

Current(現在値)

Fed Watch Toolは、「Current(現在値)」のみチェックすればOK
他の指標もありますが、最も影響するのが直近FOMCの政策金利の動向だからです。

Current(現在値)の中でも、次期目標レートの利上げ(利下げ)数値と確率が大切です。

チェックポイント
  • 現在の目標レート
  • 直近のFOMCの次期目標レートの利上げ(利下げ)確率

右上には、利上げ確率が表示されています。

メニュー(三本線)から、イメージデータ(PNG、JPEGなど)を出力することが可能です。

Compare(比較)

Compare(比較)では、現在、昨日、一週間前、一ヶ月前の利上げ確率をグラフで比較できます。

Probablities(確率)

Probablities(確率)では、今後の政策金利の動向(利上げ・現状維持・利下げ)の確率(予想)をみることができます。

フェデラルファンド(FF)金利先物(30 Day Federal Funds Futures)は、米連邦準備制度理事会(FRB)の誘導目標であるFF金利を参照する金融派生(デリバティブ)商品で、シカゴ商品取引所(CBOT)に上場されています。
米政策金利の将来の水準を想定して取引されるため、金融政策に関する市場の見通しを比較的容易に確認することができます。

先物取引は将来の価格を想定して売買する取引
先物取引とは、将来の予め定められた期日(限月)に、特定の商品(原資産)を現時点で取り決めた価格で売買することを約束する取引です。FF金利先物の場合、36歴月まで毎月が限月となり、各限月における日々のFF実効金利を30日ベースで平均したものが原資産となります。
実際の取引は価格で行われ、例えばある限月のFF実効金利が平均で2%になると予想されれば、取引価格は98(=100-2)となります。

利上げ確率が計算可能
例)
「ZQK2」の価格は99.2250で、金利は100-99.2250=0.775%となります。
これらの数字に基づき市場が織り込む政策変更の確率が計算されます。

Historical(織り込み推移)

Historical(織り込み推移)では、過去の政策金利の織り込み推移を確認することができます。
こちらがラインチャート↓

こちらがエリアチャートです。
カーソルを合わせると政策金利と利上げ確率が確認できます。

Download(ダウンロード)

金利政策のデータをcsv形式でダウンロードできます。
エクセルのマークをクリックするだけで、ダウンロードできます。

中身はこんな感じです⬇

Prior Hikes(利上げ確率)

Prior Hikes(利上げ確率)は、FF金利先物に基づく、利上げ確率を示しています。
FOMCの開催日を0日とした場合の、それまでの利上げ確率の推移を示しています。

Chart(ドットチャート)

Chart(チャート)は、FOMC参加者による、適切な政策金利をドットチャートで示しています。

黒点:FOMC参加者が示す適切な政策金利
青点:中央値
赤点:年末のFF金利先物価格による実効金利

Table(表)

先程のドットチャートの表形式です。
こちらの方が、分かりやすいですね。

以上です。


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