
- 公務員は、満額(1万2千円/月)のiDeCoがおすすめ
- iDeCoは、国がつくった投資制度
- iDeCoの節税効果は、約3万円/年
- 楽天証券で申込 ➡ 審査(2ヶ月) ➡ インデックス・ファンド購入設定 ➡毎月つみたて
- iDeCoは、「年末調整」か「確定申告」が必要
iDeCoは、NISAと同様に
老後資金不足問題(2000万円不足問題)を解決策できる
最も堅実な方法です。
国の制度のため、かなり安全に資産を増やすことができます。
馴染みのない言葉と複雑な制度のせいで、
はじめる方が少ないのが現状です。
iDeCoのはじめ方の手順を、
シンプルにまとめましたので紹介します。
iDeCoとは

iDeCoとは個人型確定搬出年金のことで、任意で加入できる自分年金です。
自分で選択した金融商品に投資し、その運用益は非課税となります。
元本割れ(減額)もありますが、国から指定された商品しか購入できないため、比較的安全です。
最大のメリットが、所得控除です。加入しているだけで減税できます。
原則60歳からiDeCo(年金)が受け取れます。
公務員の利用率

2020年2月時点で
公務員のiDeCoの利用者は、33.3万人
公務員の全体人数は、448万人
公務員全体の約7.4%が利用しています。
全職業の中では加入率はトップクラスですが、
10%も満たないため、まだまだ低い加入率です。
メリット
- 搬出時の所得控除(素晴らしい)
- 運用益が非課税
- 受取時の税金が、退職金の税率並に低い
デメリット
- 60歳まで原則受給できない(途中解約不可)
- 運用成績により元本割れがおきる場合がある
- 国民年金に加入しなければいけない
はじめ方
- 口座開設
- 楽天証券とSBI証券 iDeCoがおすすめ
- おすすめ理由
- 手数料が安い
- サイトが使いやすい
- 商品が豊富
- iDeCoを申込書を請求
- 申込書受理
- 必要事項を記入
- 毎月の掛金額を記入(公務員の上限:12,000円/月)
- iDeCoの担当課(総務課が多い)にわたす
- 担当課の決裁をもらいます
- 申込書送付
- iDeCo専用口座開設に約2ヶ月かかる
- 金融商品を選択
- 定期預金、保険、投資信託、金などが金融商品
- 商品は選び直すことも可能
- 掛金の変更は年1回のみ
- 掛金支払いが出来ない場合、一時的停止が可能
- 運用開始
- 申し込みから約3ヶ月かかる
- 運用期間中
- 掛金額は所得控除対象となる
- 運用益は非課税(税率20.315%がかからない)
- 元本割れ(減額)や含み損を抱えてしまうことがある
- 含み損の期間は誰しもある
- 運用期間が長ければ長いほど、リターンは平均値(約4~7%)に近づく
- 商品によっては、運用期間中はプロが運用する
- 年金受取
- 60~70歳の間で受け取れる
- 退職金の受け取りと重なる場合は、税金が高くなるので注意
- 退職金と同じ扱いの税率(割安)が適用されるため、一括給付がおすすめ
- 65歳までは非課税と所得控除の恩恵を受けれる
手数料(楽天銀行)
項目 | 金額(円) | 備考 |
---|---|---|
加入手数料 | 2,829 | 初回のみ |
国民年金基金連合会 | 105 | 月ごと |
運営管理手数料 | 0 | 月ごと |
信託銀行 | 66 | 月ごと |
給付手数料 | 440 | 1回ごと |
移換手数料 | 4,400 | 他の証券会社に切り替える場合 |
還付手数料 | 2,148 | 1回ごと 多く支払った場合に返金してもらう手数料 |
- 運用期間中は、171円/月かかる
- 給付方法として、「一括給付」と「年金として給付」が選択できる
- 給付される度に手数料が取られるため、一括給付がおすすめ
- 基本的に運用益>手数料のため、iDeCoをするのはお得
金融商品を選ぶ
おすすめの金融商品
株式、長期債、短期債、金、USドルの実質リターン(1802-2012)
評価 | 資産種類 | 年間純益(%) |
---|---|---|
★★★★ | 株式 | 6.6 |
★★★ | 長期債 | 3.6 |
★★ | 短期債 | 2.7 |
★ | 金 | 0.7 |
💀 | USドル | -1.4 |
iDeCoの金融商品は、定期預金、債券、ゴールド、株式などがあります。
最も利益が期待できる金融商品は、株式です。
上の表は、アメリカの過去100年以上データを用いて金融商品のリターンをまとめたものです。
株式も含み損や元本割れのリスクはありますが、長期的には5%/年以上のリターンが期待できます。
株式>定期預金、債券、ゴールド
アメリカにおいて、株式のリターンが高かったというのがポイントです。
日本では、人口減少と少子高齢化で大きな成長が見込まれる企業は少ないです。
一方、米国は右肩上がりで成長しています。
アメリカ>日本
今まで株式の話をしましたが、単一銘柄の株式ではなく、
複数の株式をまとめて運用するファンドの長期投資にはおすすめです。
単一銘柄の株式ではリスクが高いため、
複数企業の株式を購入し、リスク分散して資産運用するスタイルです。
その中でも株価指数と同じ市場の平均値と同じリターンを狙うインデックスファンドがおすすめです。
投資のプロに任せるアクティブファンドもありますが、手数料が高く長期的にみた場合インデックスファンドの方がリターンが多いです。
インデックスファンド>アクティブファンド
まとめると米国がはいっているインデックスファンドを購入するのが最もリターンが期待できます。
ハイリスク・ハイリターンを狙うなら新興国株式を購入することもありだと思います。
iDeCoは運用益に課税がかからない分、ある程度リスクをとった運用ができるからです。
おすすめのインデックスファンド
おすすめ度 | 商品名 | 5年間の平均リターン(%/年) |
---|---|---|
★★★★ | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 6.79 |
★★★ | iTrust世界株式 | 5.78 |
iDeCoはNISAに比べて商品が少ないです。
それ故、選択する価値のある商品が少ないため
迷いなく商品が選択できると考えています。
表中の1つだけに集中投資してかまいません。
複数購入する場合は、iDeCo口座ではなくNISA口座の方がいいです。
含み損の期間は誰でも発生します。
BBの口座⬇

購入方法

商品選択後、購入画面に切り替わるので、
購入したら完了です。
iDeCoの節税効果
iDeCoをした場合としなかった場合を比較しました。
iDeCoあり・なしで比較
年収 | iDeCoなし | iDeCoあり |
節税 金額 |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
課税所得 | 所得税率 | 手取り額 | iDeCo | 課税所得 | 所得税率 | 手取り額 |
手取り額-iDeCo |
||
2,500,000 | 509,642 | 5% | 1,924,520 | 144,000 | 389,642 | 5% | 1,942,520 | 1,798,520 | 18,000 |
3,000,000 | 1,139,502 | 5% | 2,830,030 | 144,000 | 995,502 | 5% | 2,851,230 | 2,707,230 | 21,200 |
4,000,000 | 1,805,354 | 5% | 3,729,740 | 144,000 | 1,661,354 | 5% | 3,750,940 | 3,606,940 | 21,200 |
5,000,000 | 2,525,194 | 10% | 4,495,490 | 144,000 | 2,381,194 | 10% | 4,523,890 | 4,379,890 | 28,400 |
6,000,000 | 3,245,034 | 10% | 5,351,500 | 144,000 | 3,101,034 | 10% | 5,379,900 | 5,235,900 | 28,400 |
7,000,000 | 4,005,495 | 20% | 5,798,910 | 144,000 | 3,861,495 | 20% | 5,841,710 | 5,697,710 | 42,800 |
8,000,000 | 4,840,245 | 20% | 6,547,960 | 144,000 | 4,696,245 | 20% | 6,591,760 | 6,447,760 | 43,800 |
20代後半から30代の平均給与である
年収500万円だと約3万円の節税効果があります。
運用益をシュミレーション
運用益を3%/年と仮定
iDeCo | 掛金額 | 運用益(3%/年) | 運用益合計 | 掛金額+運用益合計 | |
---|---|---|---|---|---|
1年目 | 144,000 | 144,000 | 4,320 | 4,320 | 148,320 |
2年目 | 144,000 | 288,000 | 8,770 | 13,090 | 301,090 |
3年目 | 144,000 | 432,000 | 13,223 | 26,313 | 458,313 |
4年目 | 144,000 | 576,000 | 17,677 | 43,989 | 619,989 |
5年目 | 144,000 | 720,000 | 22,130 | 66,120 | 786,120 |
6年目 | 144,000 | 864,000 | 26,584 | 92,704 | 956,704 |
7年目 | 144,000 | 1,008,000 | 31,038 | 123,741 | 1,131,741 |
8年目 | 144,000 | 1,152,000 | 35,491 | 159,232 | 1,311,232 |
9年目 | 144,000 | 1,296,000 | 39,945 | 199,177 | 1,495,177 |
10年目 | 144,000 | 1,440,000 | 44,398 | 243,575 | 1,683,575 |
11年目 | 144,000 | 1,584,000 | 48,852 | 292,427 | 1,876,427 |
12年目 | 144,000 | 1,728,000 | 53,306 | 345,733 | 2,073,733 |
13年目 | 144,000 | 1,872,000 | 57,759 | 403,492 | 2,275,492 |
14年目 | 144,000 | 2,016,000 | 62,213 | 465,705 | 2,481,705 |
15年目 | 144,000 | 2,160,000 | 66,666 | 532,371 | 2,692,371 |
16年目 | 144,000 | 2,304,000 | 71,120 | 603,491 | 2,907,491 |
17年目 | 144,000 | 2,448,000 | 75,574 | 679,065 | 3,127,065 |
18年目 | 144,000 | 2,592,000 | 80,027 | 759,092 | 3,351,092 |
19年目 | 144,000 | 2,736,000 | 84,481 | 843,573 | 3,579,573 |
20年目 | 144,000 | 2,880,000 | 88,934 | 932,507 | 3,812,507 |
5年目以上で、毎年2万円以上の運用益となります。
20年間積み立てると、90万円以上の運用益となります。
節税効果とあわせれば
かなり強力な資産運用となります。
年末調整と確定申告
iDeCoには、「年末調整」か「確定申告」が必要です。
年末調整:会社員や公務員などの給与所得者
確定申告:自営業者、年末調整で申告し忘れた給与所得者
年末調整に必要な書類
iDeCoの所得控除を受けるために必要は、以下の2種類です。
- 保険料控除申告書
- iDeCoの払込証明書
保険料控除申告書
毎年11月頃になると、人事課から年末調整書類が配布され、提出を求めらます。
iDeCoに関係するのは保険料控除申告書です。
保険料控除のうち、iDeCoは小規模企業共済等掛金控除に当てはまります。
「確定拠出年金法に規定する個人型年金加入者掛金」の欄に、
1年間に支払った掛金の総額を記入してください。
iDeCoの払込証明書
保険料を証明するため、iDeCoの払込証明書が必要です。
その年の初回の払込がいつ行われたのかによって、払込証明書の発送時期が異なります。
楽天証券の場合は以下のとおりです。
- 10月末頃 1月~9月に払込実績があった人
- 11月末頃 10月に初回払込実績があった人
- 12月末頃 11月に初回払込実績があった人
- 翌年1月末頃 12月に払込実績があった人
初回の払込が11月か12月の場合、年末調整には間に合いません。
この場合は確定申告をすることになります。
確定申告
確定申告期間は2月中旬~3月中旬ですが、
iDeCo、ふるさと納税、医療費控除といった還付申告なら1月1日からできます。
2月中旬以降は税務署が混雑するため、1月中に済ませてしまうのがおすすめです。
iDeCoに関しては、2箇所記入が必要です。
- 第一表「小規模企業共済等掛金控除」の欄:iDeCoの掛金の総額を記入
- 第二表「小規模企業共済等掛金控除」の掛金の種類に「個人型確定拠出年金」の文字と、iDeCoの掛金の総額を記入
これと共に「源泉徴収票」と「払込証明書」を添えて提出したら完了です。
まとめ
iDeCoをしている公務員は、極少数です。
今はじめても先行者です。
iDeCoをはじめるのは、すごく簡単で、
楽天証券で申込 ➡ 審査(2ヶ月) ➡ インデックス・ファンド 購入設定➡毎月つみたて
➡「年末調整」か「確定申告」を行う
だけです。
つみたてNISAとあわせれば
老後資金2000万円問題は、ほぼ解決できます。
公務員の方は、満額のiDeCoをおすすめします。
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